リース事業解散…三井物産、ブラジル農地237億円で売却
三井物産は農地リース事業を手がけるブラジルの100%子会社シングーアグリを解散する。同社グループが保有する約4万8000ヘクタールの農地を、現地農業大手SLCアグリコラに約237億円で売却する。約100億円の売却益の計上を見込み、2025年3月期連結業績予想に織り込み済みだが、計上額や時期は今後精査して決める。
三井物産は07年にブラジルの穀物集荷・販売市場に参入したが、後発企業の参入による競争激化などを背景に18年以降は事業撤退を進めてきた。
直近ではシングーアグリによる農地リース事業のみを展開し、同社の24年3月期連結当期利益は約40億円だった。現地当局の承認などを経て同社を解散し、一連の撤退が完了する。
三井物産は低収益事業など資産の売却を通じて創出したキャッシュを、成長投資や株主還元に配分する戦略を展開。26年3月期までの3カ年の中期経営計画では、資産売却により累計1兆4100億円のキャッシュ創出を見込んでいる。
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日刊工業新聞 2025年03月24日