close

ニュースイッチ

大阪市街地活性化の起爆剤…南海電鉄・京阪HD、複合ビル相次ぎ開業

大阪市街地活性化の起爆剤…南海電鉄・京阪HD、複合ビル相次ぎ開業

複合ビル「ANAスカイコネクトなんば」に開設した飛行機操縦体験施設

南海電気鉄道と京阪ホールディングス(HD)が大阪市街地で複合ビルを相次いで開業した。南海電鉄は「ANAスカイコネクトなんば」を建設し、ANAファシリティーズ(東京都中央区)が一括借り上げして全面開業した。京阪HDは中央日本土地建物(同千代田区)、みずほ銀行と共同で「淀屋橋ステーションワン」の一部を開業した。飛行機操縦体験施設や展望ホールなどを備え、市街地活性化の起爆剤として期待がかかる。

ANAスカイコネクトなんばの飛行機操縦体験施設「28LEFT TRAVELER,S LOUNGE」は米ボーイングの「737MAX型機」のシミュレーターを備えた。南海電鉄がANAらしさを求めて出店した。ANAファシリティーズの沖本睦男取締役常務執行役員は「ANAグループと親和性ある施設でシンボルになる」と強調する。

コーヒー店「タリーズコーヒー」はANAとコラボレーションした店舗で、飛行機のファーストクラスのような客席、飛行機内と同様の音楽、トイレサインなどを用いた。店舗仕様が決まっているコーヒーチェーン店が多い中、タリーズは同じ店を造らない方針があり、ANAファシリティーズがコラボを持ちかけた。

シェアオフィスも空港のようなラウンジや滑走路のような廊下とした。南海電鉄の藤本兼三執行役員は「各社と連携して新しい魅力を提供する」と意気込む。

複合ビル「淀屋橋ステーションワン」

淀屋橋ステーションワンは31階建てで高さ約150メートルあるランドマーク的な存在だ。大阪市街地を南北に貫く大通りの御堂筋の玄関口とされる淀屋橋地区にあり「どうアップデートするかでエリアの見え方が変わってくる」(京阪HD)とし、30階の展望ホールにサロンやカフェを設け展望以外の楽しみでも観光客を呼び込む方針。

淀屋橋は京阪電気鉄道(大阪府枚方市)の主要駅がある。「駅構内の店舗も刷新し、エリアを盛り上げる」(同)と強調する。

オフィスゾーンは「デザイン性にこだわった」(中央日本土地建物)とし契約率は約70%。商業施設は関西初出店のサラダ店「CHOPPED SALAD DAY」など5店舗が開業。秋以降レストランなどが順次開業、計22店舗になる。

日刊工業新聞 2025年07月02日

編集部のおすすめ