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「全熱交換形換気扇」の刷新需要を掘り起こす、三菱電機が開発した新工法の特徴

「全熱交換形換気扇」の刷新需要を掘り起こす、三菱電機が開発した新工法の特徴

ロスナイの分解モデル。リニューアルの新工法では筐体は残し主要部品のみ交換する

部品のみ交換で工事簡易化

三菱電機は全熱交換形換気扇「ロスナイ」のリニューアル需要を掘り起こす。主要部品のみを交換する簡易な工事で性能を新機種同様にまで高められる新工法を開発したほか、5月には5年ぶりの新製品を投入する。建物の省エネルギー化や、コロナ禍を経ての換気ニーズの高まりも追い風に需要を喚起したい考え。ロスナイの年間販売台数に占めるリニューアル比率を2034年度に25年度見込み比で2倍の20%まで引き上げる方針だ。

全熱交換形換気扇は内蔵した熱交換機能により、外気を室温に近づけて換気する仕組み。一般的な換気扇と比べ、換気による室内温度の変動を抑えられるため、エアコンの省エネ化につながる。

三菱電機が開発したロスナイのリニューアル新工法は、シリーズの主力である天井埋込形が対象。筐体(きょうたい)は残し、モーターや基板など主要部品のみを最新の製品に交換する仕組みで通常の新製品より35%割安な価格とした。また天井を壊さずに既存の点検口を使って作業できるため、工事費も抑えられる。適用対象は08―13年度に生産した28機種。

5月に発売予定の新製品は天井埋込形で新型直流(DC)モーターを採用し、現行機種と比べ消費電力を約10%低減した点が特徴。また建設現場での人手不足を考慮し、施工の簡便化につながる機能を設けた。

ロスナイの販売台数は30年度に25年度見込み比2割弱増の10万台規模を目指す。

国内で全熱交換形換気扇はパナソニックホールディングスダイキン工業も手がける。ロスナイはトップ級のシェアを有するが、リニューアルを目的とした販売は伸び悩む。天井を壊す大がかりな工事を必要とする点などを障壁と感じ、製品寿命である10―15年を超え、性能が落ちた状態で使用を続けているユーザーも多いとみられる。

一方、足元で建物の省エネ需要が高まっているほか、室内における有害物質濃度低減を目的とした換気需要は強まっている。こうしたニーズに応えられるロスナイの新機種への切り替え需要は高まると三菱電機はみて、新工法と新製品を武器に提案を積極化する。


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日刊工業新聞 2026年01月14日

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