close

【今夜はLuckyFes Night】キュウソネコカミ、「LuckyFesで何が起こるかわからない」規格外ライブを予告

2026.07.28 12:47

Share

LuckyFMのラジオ特番【今夜はLuckyFes Night】にキュウソネコカミからヤマサキセイヤ(Vo, G)とヨコタシンノスケ(Key, Vo)が登場し、パーソナリティの向麗衣アナウンサーとともに、フェスへの思いや怒濤のワンマンツアー、そして彼らならではの規格外なライブ美学についてたっぷりと語ってくれた。

2023年に続き<LuckyFes’26>への出演が決定したキュウソネコカミだが、2025年はヨコタが配信MCとして単身参加し、他の出演バンドから「なんでお前だけおんねん!」とツッコまれたエピソードを踏まえ、今年はバンドとして待望のステージを踏む喜びを爆発させている。

「客席でマネージャーを振り切って走る」「アヒルのフロートや客の椅子で歌う」「ライブ中の『今日のおみくじ』演出」…台本通りには絶対にいかない、何が起こるかわからない中毒性抜群のライブスタイルと、打ち上げにも行かずストイックにバンドと向き合ってきた「真面目すぎる反骨心」から生まれるリアルな歌詞世界。彼らがなぜこれほどまでに愛され、フロアを巻き込み続けるのか…以下は、その理由が凝縮された爆笑と納得のロングインタビューだ。

LuckyFM茨城放送アナウンサー向麗衣、ヨコタシンノスケ、ヤマサキセイヤ

──(向麗衣アナ)キュウソネコカミは、2023年に続き<LuckyFes’26>で2度目の出演になりますが、昨年はABEMA配信のMCでヨコタさんにご出演いただきまして、いつもありがとうございます。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):いや、バンドとしてやっと呼んでくれましたね(笑)。だからABEMA配信でも知り合いのバンドから「なんでいるん?」「いや、配信のMCで…」「え?バンドは?」って言われてたんで、やっと念願の出演で。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):関西に残されたメンバーはブチギレてたんで。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そう、別に誰かに仕事があったとかじゃなくて、LuckyFesに出られるように全員スケジュールを空けていましたから。やっと呼んでもらえました。

──(向麗衣アナ)私、お2人のことを勝手ながら調べさせていただいたんですが、ヨコタさんは、血液型B型だと思っていたらA型だということが判明したとか。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):だからその、親からB型ですよと聞かされてきて、今まで占いとかも全部B型で見てきたわけです。「俺、確かにB型っぽい性格してるな」「マイペースだし」って自分では思ったんですよ。でも時間も守ったりとか割と真面目な部分が多いから「でもB型にもそういう人もいるか…」「B型の方がかっこいいよな」って感じだったんですけど、30歳代で血液検査してもらった時にA型ってわかって、これを糧にしてきた今までの俺の足元が全部崩れ去るような(笑)。

──(向麗衣アナ)大ショック。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):でもA型って言われた方が確かにしっくりくるなっていうのは自分では思ってるんで、僕はA型っす。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):ま、なんかB型にしてはええやつやなって思うんで。…B型のこと悪く言うけど(笑)。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):いいやつはB型にもおるけどな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):いやでも、俺的には絡みやすいなと思ってたん。俺、B型と喧嘩することが多かったから。でも「A型?あ、そうなん、俺と一緒やん。A型同士やったんや」って。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):よかった。だからバンドの寿命が伸びました。バンドマンのB型とか特に喧嘩しがちやからな(笑)。

──(向麗衣アナ)改めて、バンド名の由来ですが…。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):『ファイナルファンタジーX-2』というゲームがあって、その中に出てくるアイテムに「キュウソネコカミ」っていうのがあって、それがもうゲームバランスぶち壊すぐらいすごい装備なんすよ。で、バンド組むってなった時に、その「キュウソネコカミ」っていうアイテムを思い出して、「これつけたい」となりました。その時の自分の状況が、大学に4年も行ったのに就職もせず「これどうすんねん」みたいな状況やった時、この底辺からやり返すみたいな自分らの状況に「窮鼠猫を噛む」という故事の意味もピッタリやなと思って。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):追いつめられた状態から社会に一矢報いたるぞ、という。

──(向麗衣アナ)そもそもどういう流れでバンドを組むことになったんですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):全員が関西学院大学の軽音楽部で、就職をした後輩もいたりとかするんですけど、僕は大学を卒業するタイミングで、就職はしてないけど大学に通うでもないという1年間がぽっかりあったんですね。その頃ボーカルのセイヤは、組んでいたバンドも辞めて就職活動をしてみたんですけど「やっぱ向いてない」「もう1回バンドやりたい」ということで、「このメンバーだったらなんか面白いんじゃない」「バンド1回やってみる?」ってセイヤが声かけてくれて。で、やり始めたら割と楽しかったんやな。

──出会いですね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):元々セイヤが組んでいたバンドってセルフボラギノール…通称セルボラっていうバンドなんですけど、今もその曲世界とあんま変わってないんです。けど当時のライブを見ながら「いや、もっとキャッチーにできるな」とか「ここ、こういう感じできるんじゃないかな」みたいなことを友達ながら思っていたんで、声をかけてもらった時は「キーボードやるの嬉しいな」って思いましたね。

──(向麗衣アナ)一世一代やってやるぞ、というより、一回やってみる?みたいなふわっとしたスタートだったんですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そう。好きな同級生2人と、顔が好きな後輩と、前のバンドから引き続き弾いてくれるオカザワというメンバーで(笑)。でも、その顔が好きやったベースは辞めましてちゃんと公務員になりました。キュウソネコカミが売れるとは思ってなかったんで。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):彼が公務員になったそのあとぐらいから僕らもフェスとかに呼ばれだして、「なんかこいつらおもろいぞ」「ライブすごいぞ」みたいな風に言われ始めた時期やったな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そうね、おいしい思いをする前に公務員になったから。でもね、公務員のほうがいいよ(笑)。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうそう、別に俺たちが正解ではないからな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):ちゃんとあいつなりのいい人生を歩んでいるから。

──(向麗衣アナ)今もどこかで、幻のキュウソネコカミ元メンバーの公務員が働いているんですね(笑)。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):酔っぱらったらあいつ言ってんちゃうかな。「俺、元メンバーやで」って。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):言ってそう(笑)。

──(向麗衣アナ)昨年は結成して15周年を迎えておりましたが、振り返るといかがですか?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):もうそんな経つんやな。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):年間100本とかライブを演っているのをずっと繰り返してたら、いつの間にかって感じ。僕らみたいなこの感じのスタイルのバンドって、割と先が見えないというか、安定してずっと人気だろうなんて、周りも僕ら自身もなかなか思えないんですけど、そんな中で15年演ってきたのって結構すげえなって、ちょっと思えた。

──(向麗衣アナ)15年は早かったですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):早かった…かな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):俺ら変なバンドで、15年の最初の8年ぐらいはめちゃくちゃストイックで、想像しているバンドマン生活とは全部真逆のことしてたな。打ち上げも行かず翌日も朝から働いて…みたいな。なんやろ、バンドマンのぐちゃぐちゃな生活に対するアンチみたいな。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):俺らはそうならない…というかカウンターみたいな。

──(向麗衣アナ)まさに一石投じてやろうというスピリットで?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうなんですよ。キュウソネコカミって王道に対するカウンターなんで、そういうバンドマンがいっぱいいたら「俺らそうならへん」って。上京していないのもそれなんですよ。関西の人たちがみんな上京したんで、じゃあ「俺たち上京せえへん、そのままいる」とかね、当時はそういうバンドやった。やっと今、なんかまた自由にやってるというかね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):今ちょっと取り戻してるというか(笑)、若手バンドマンみたいな生活をしてます(笑)。

──(向麗衣アナ)抗うのもいいけど、抗わないでいくのもいいかな、みたいな?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):やっとキュウソネコカミに縛られすぎないようになったんかな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):こうあるべきという、なんとなく素に近いかたちになってきてるのかな。

──(向麗衣アナ)そんなキュウソネコカミの結成15周年記念EP『マウスピリッツ』がリリースされていますが、テーマとかコンセプトみたいなものはあったんですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):あんまないっすね。実は毎回ないんですけど、結成10周年の時に、自分たちへのアンサーソングみたいな「ネコカミたい」という記念っぽい曲…象徴するような曲は作ったんで、これは次の10年に行くかっていうスタートの5曲だったりするんです。だから実は何も考えてない(笑)。ただ、聴いた人から「今、もう1回デビュー盤を作ったみたいな作品」とか言われましたけどね。

──(向麗衣アナ)最後の5曲目に円広志さんの「夢想花」のカバーが収録されていますが、初のカバーなんですよね?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):カバー自体はいろいろライブではやっているけど、音源として出したのは初めてですね。

──(向麗衣アナ)なぜ「夢想花」を?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):いろいろあるんですけど、第一に関西のバンドにとって円広志さんっていうのは絶対的な存在であり象徴なんですよ。関西には円広志さんのスタジオがたくさんあって、バンドマンたちはレコーディングだったり練習とかでめっちゃお世話になっているんです。もちろん僕らもお世話になっていて、初めて作ったCDもそこだったりしますから。そういう意識もある中で、「夢想花」っていう曲は「とんでとんでとんで…」「まわってまわってまわって…」というフレーズが良すぎると。めちゃめちゃ名曲なんですけど、俺たちのアレンジでやったらライブのフロアが飛んだり回ったり、ちょっと激しめのライブハウスらしい盛り上がり方をしてくれる曲になるんじゃないかなと思って。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):まず、サビの歌詞が「とんで」と「まわって」だけだなんて、その時点で最高じゃないですか。なのに、ロックカバーしている人がいなかったんすよ。原曲に近いカバーばかりで、フロア特化というか、ライブハウスとかのお客さんを盛り上げるためのカバーみたいなのは初めてやったんで、もう、してやったり。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):「カバー曲を入れてみるのはどうか」っていう提案がレーベルからあった時も、ルーツとか影響を受けた好きな洋楽だったり、軽音学部の時にカバーしていたバンドとか色々あったんすけど、やっぱこれが1番でしたね。新しいライブハウスのアンセムができるんじゃないかということで、この曲になりました。

──(向麗衣アナ)実際ライブでは…。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):めちゃめちゃすごいことになりますよ。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):笑いますよ。そういうお客さんたちがいっぱいいるところで披露すると、みんな感度が高いので、すごい景色というかすごくいいフロアになりますから。

──(向麗衣アナ)回るというのもネズミにぴったりで。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):それ、回し車みたいな話じゃないですか。空回りしてるみたいな(笑)。でも確かにね、ハマったんすよね。

──(向麗衣アナ)円広志さん御本人には聴いてもらったんですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):何度か番組に出させてもらっている繋がりもあって、聴いてもらったんですよ。そしたら本人からも「めちゃくちゃかっこいいアレンジをありがとう」みたいな感じで言ってもらえて。めっちゃ不安やったから嬉しかったな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):原曲とは変わりすぎているからね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):でも懐が深いのと、俺たちみたいなバンドにもすごい理解がある人なんで、めっちゃ嬉しかったですね。いつか円さんと一緒に歌いたいっすね(笑)。

──(向麗衣アナ)10月からは<DMCC REAL ONEMAN TOUR 2026-2027 ~どっかん マインドフルネス! Chill? no Chill!~>という全国ワンマンツアーが始まりますね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):はい、ただこのタイトルは、セイヤ以外メンバーもスタッフも全員謎なんすよ。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):てか、LINEでこのタイトルを送ったら無視しよるんすよ、こいつ。既読スルーっすよ。

──(向麗衣アナ)沈黙は肯定、ですよね…。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうそう、そういうことっすね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):既読付いたらもうええんやなってなって、締め切りが来て「これで行きます」って言われたので「OK」って。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):このDMCCというのは、「窮鼠猫を噛む」の英語版(Despair Makes Cowards Courageous:絶望は臆病者に勇気を与える)の頭文字なんですけど、これをなぞってDMCCが頭文字になるツアータイトルを考えてきていて、結構出し尽くした感はあったんですけど、今回セイヤが出した「どっかん」も「マインドフルネス」も分からんし「チル?ノーチル!」ってなんやねん(笑)。要は「俺たちはチルではない」みたいなことを言っているんですけど、元々誰もチルなんて言うてないし(笑)。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):いやなんかその…やっぱ年齢がいくと、落ち着き始めるじゃないすか。僕らもこのツアー終わった頃にはもう40歳になるんすよ。で、「落ち着いてる場合じゃねえぞ」「チル?いや、落ち着きたくねぇ」っていうメッセージ性…?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):自問自答ってことか?

──(向麗衣アナ)「どっかん」というのはどこから?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):どっかんはね、もうなんすか、マンガというかアニメっていうか、ドッカンバトルとか言うやん。

──(向麗衣アナ)ドラゴンボールですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そういう少年的な勢いみたいなものは欲しくて、でもそのあとに「マインドフルネス」が来るんすよ。これは瞑想。真逆の言葉が入ってんだよね。「どっかんしながらマインドフルネスできねえよ、じゃ、お前はチルなのか?いや違うよチルじゃないよ」という。

──(向麗衣アナ)(笑)?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):要は今のスタンスというか、キュウソネコカミは長年やっても落ち着いていないぞ、フレッシュな気持ちで今も楽しくやっているよ、っていうところを表したタイトルだった…らしいです。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):こうやってメンバーもお客さんも困惑させるのが好きなんすよ。なんやこれ、みたいな。

──(向麗衣アナ)情報量は多かった、ですね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):確かにね、聞けば色々あったんで、興味ある人が考察してくれたら嬉しい。

──(向麗衣アナ)全国各地をまわる大移動のツアーですが、前回と比べてどんなツアーになりそうですか?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):でも前回が50本やったからさ、今回は少ないよな。大移動って言ってますけど、僕らからしたらもうこんな普通で、なんならちょっとスケジュール優しくない?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):あっという間に終わってしまう感じがする。<結成15周年47都道府県ツアー ~感謝の鼠回り~>は、今まで支えてくれてありがとうみたいな思いを全国各地に言いに行きたいなっていう気持ちで全国をまわったので、今回は今何を楽しんでいるかとか、俺たちこんな感じっていうのをやりたいので、だから新曲もやっていきたいし、今回は全部ワンマンなんで曲もめっちゃ演ると思います。

──(向麗衣アナ)ワンマンだと演出も凝れますよね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうなんですけど、多分凝らないっす。なんか凝れないというか。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):凝りすぎる時期を超えたんですよ。なんかやりすぎるとロックバンドじゃなくなっていってしまうんです。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):エンターテイメントショーみたいなライブは、これまでワンマンでめっちゃやってきたんですよ。2025年もコンセプトワンマンという形で、東名阪だけ別々のコンセプトでやらしてもらったんです。12月の東京では<教祖猫噛>というちょっと危ないタイトルで、みんな白い服を着てもらって世界観あるライブをやったんですけど、それの反動があるから、もう普通にライブがやりたいんです。みんなわちゃわちゃってしてもらって、そういう新曲もいっぱい作っているので、剥き出しのライブを楽しみにしてほしいですね。

──(向麗衣アナ)キュウソネコカミのライブは癖になってしまうと言われていますけど、この中毒性はどういうところになると思っていますか?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):ん…何が起こるか分からんというところが良いんかな?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうっすね…俺たちも結構わかってないんで。演る曲は決まっていたとしても、例えばその中で毎回全然違うことになっているし、流れとか曲順とかは決まっているけど、その中の幅というかやり方とか「もっとこうしよう」とか「今日こんな感じなん?」みたいな事が多いんですよね。だからリピーターというんですかね、このワンマンでもありがたいことに何回も来てくれている人も多いので、たまに「これ、今日しかできんかったな」みたいなことがほんとによく起こるので、そういうところが魅力なんかな。

──(向麗衣アナ)何度観ても飽きないということですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):台本通りにするのが嫌なタイプで、毎回思いついたことをやってしまうという。この前もフェスで、カメラマンとマネージャーを振り切るためだけに全力疾走したり。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):セイヤがお客さんのとこに降りた時、お客さんを巻き込んで一緒に盛り上がっている姿を俺たちも想像するし、マネージャーはそれを支えなあかんしカメラマンはその様子を映したいわけやけど、セイヤはそれを巻いたんですよ。

──(向麗衣アナ)前代未聞。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):結局ボーカルが見つからなくなって、俺たちもセイヤがどこにいるかわからんから、次の曲どうしようかなってなる。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):その前はお客さんのフロアに降りてマネージャーを巻いたんですけど、その時は、お客さんが用意して持ってきていた椅子を借りて、のんびり座って歌っていました。そしたらマネージャーが追いついてきたので、また振り切るために走ってステージに戻りました。

──(向麗衣アナ)それは飽きないわ。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):でもね、その一部始終をちゃんとマネージャーが撮ってくれているんですよ。

──(向麗衣アナ)それは凄い。そしてキュウソのライブでは筋斗雲もありますね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):はい。いわゆるね、ドラゴンボールにも筋斗雲出てきますね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):「お願いシェンロン」という曲で筋斗雲を出すという流れがあって、そこで乗るんですけど、もともとはお客さんが増えてきたタイミングで、お客さんの上に乗って歩くようになって、それにプラスするかたちで「筋斗雲」と書いた板の乗るようになってもう10何年やってますね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):文字取り、みんなに支えられているという姿で、これもあまり見たことないライブならではのものですよね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):しかも、その筋斗雲は毎回出すんじゃなくて、出したいときだけ出すんですよ。お決まりになったら僕らもつまらないし、「今日見れた」の方がいいじゃないすか。

──(向麗衣アナ)そうですね。筋斗雲が出ると「当たり」なんですね(笑)。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):最近のフェスではアヒルの大きなフロートを出してそれに乗るという流れもあったりなかったりするんで、どれが当たりかわかんないです。てか毎回違うというか、どうするのかな今日、みたいな。

──(向麗衣アナ)これが中毒性なんですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):1回だけ、ソゴウ(Dr)のスーツケースに乗ったことがあります。何でもありですね。

──(向麗衣アナ)LuckyFesでもそういうパフォーマンスも期待できるのかな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):やりますか。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):やらしてもらえるなら全然やりますよ。

──(向麗衣アナ)キュウソネコカミには「変な踊り」という曲もありますが、このMVがまたちょっと「インフルエンザの時の夢のようだ」というコメントで溢れかえっていまして(笑)。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):悪夢(笑)、現実とは思えないようなトランス状態ですね。

──(向麗衣アナ)MVに限らず、SNSもリスナーから愛のあるツッコミで溢れていますよね。その中で「ザ・ビートルズを目指した結果、銀シャリになった」っていうコメントがたくさんありまして…これは一体なんなんでしょうか。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):あ、あれは「ビビった」っていう曲のMVですね。そこでめちゃくちゃいろんな仮装をしているんですよ。ストーリーとしては、キュウソネコカミがメジャーデビューしたら、いろんなテコ入れをされて方向性がブレまくって、結局どんどん売れなくなっていったけど、最後には自分たちはこのままでいいんだっていうのでみんな盛り上がって終わるっていう、そういうストーリーがあるんです。その中の仮装で、ザ・ビートルズ風がありまして。

──(向麗衣アナ)髪型とか服装とか。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):髪型もボブにして、青のスーツでビシッと決めたというか、あれはUKスタイルなんですよ。なのに、どう見ても銀シャリにしか見えないっていうのは、青のジャケットとか眼鏡とか、ですかね。THE BAWDIESのようなスーツが似合う人たちがやったらかっこよく見えるけど、俺たちにスーツのイメージはなかったかな。あの垢抜けなさ、ですかね。

──(向麗衣アナ)ファンからは隙あらば突っ込まれる、そんなポジションにいますよね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):てか、ツッコミがないと成り立たんようなことをしているのでありがたいです。ライブ中にマネージャーを巻くとか、ツッコまれずに無視されたら終わりなんで。

──(向麗衣アナ)観客と漫才してますね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):やっぱ関西人なんで、ボケたら誰かに突っ込んでほしい。心の中で「これなんやねん」って思ってほしい。そういうボケが多いかも。昔「OS」っていう温泉にちなんだお風呂の曲を出したとき、スタッフのミスかなんかで予定の日に公開できないトラブルがあって「ちょっと…もう頼みますよ」みたいな感じで後日公開されるということがあったんですけど、そしたら「さすがキュウソ、お風呂にちなんだ曲を11月26日に公開するなんて」みたいな突っ込みがありまして、「いい風呂の日、その通りなんです」「さすが、よく気付きましたね」「俺たちそこまで考えてるねん」と、手のひらをくるって返した(笑)。こういうの、よくあるんすよ。

──(向麗衣アナ)コメントにまんま乗るという。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):いい意見に乗っかります。俺たちがあとで合わせに行く。何も考えてなかった事にもめっちゃ考察してくれて、その考察がいいなと思った時には「それ」って言います。乗っかります。

──(向麗衣アナ)センスあるファンが多いですよね。「MEGA SHAKE IT !」とか「華麗なる飯」などタイアップにも全力で乗っかっておもちゃにしてしまうMVも印象的ですね。「MEGA SHAKE IT !」の衣装も。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):あんなん最高でしょ。僕らは世界観で売ってないんで。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):かっこつけてはないかな。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):やったらあかんとか、ないんですよ。ただ、やりすぎている過去のMVを見るとちょっと恥ずい。とは言いつつ、これからも遊んでいるようなふざけたMVは出していきたい。

──(向麗衣アナ)映像のインパクトが強すぎる故に気付きにくいんですけど、歌詞の中には、要領よく人生を楽しんでいる人への青春コンプレックスみたいなものも感じるんですけど、学生時代はどんな感じだったんですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):僕はマイペースというか、関西学院大学にも一芸で入ったり割とふわふわ生きてきている感じなんですけど、セイヤは割とちゃんと勉強ができるタイプで。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):こんな歌詞を書くようなタイプじゃなくて、部活もめっちゃやっていたしキャプテンも務めたし、成績上位で彼女もいて…みたいな全部手に入れていたんすよ。で、大学に来て世界の広さを知るというか、俺って全然しょうもないやん…みたいな、ちょっと闇落ちというか。

──(向麗衣アナ)そうなんですか。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):地元では親にも褒められて、大学生になってどこに就職するんだろう、みたいな感じやってんけど、ちゃんと大学でダメになるという。外に出た時に、今まで「周りにいいように見せてたんやな」と思って、ちゃんとひとり暮らしを始めてから、やっとヤマサキセイヤが出てきたって感じ。

──(向麗衣アナ)そんな経験があるから、今の歌詞がかけているんですね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):バンドを始めてからもそういうパターンが多くて、俺たちよりもバンドらしくバンドやってるなとか、何も考えずに楽しそうにやっているように見えたけど、俺らって根が真面目な方だったんで、ずっと鬱屈した感じで「絶対ああはならないぞ」とかそういう話ばっかりしてた。同時にヤバい奴とか変な人とか、面白い人ってめっちゃいるんだなっていうことも知って、ライブハウスに来てるようなバンドとかスタッフの人とか、店長とかね、ああいうの見た時に「やっぱ俺たちって普通だな」って思ったけど、そもそもそこからスタートしてるんで。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):いい子ちゃんをやめたくて、バンドを組んでライブハウスとか行ってるのに、結局そこにいる不良たちを見て「これはダサい」とか言い始めて、「こんなんじゃねえよ」みたいな「俺らは、このいい子ちゃんのまま不良に勝つ」みたいな。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そうそうそう。

──(向麗衣アナ)だから打ち上げにも行かないで?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):打ち上げはほぼ行ってなかったね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):言い方が難しいんだけど「一緒に打ち上げしても意味がない」っていうか、もちろん行ったり仲良くなれたらそれだけで楽しいんだけど、その時の俺らは闘いなんで「なんか負けたくねえ」「こうなりたい」みたいな気持ちが強くて、行かないことによって溜め込んだエネルギーを歌詞とか曲にしていた。根がみんなそんな感じだったから、この曲を聞かせたらあの人びっくりするとか、あのバンドびっくりするよとか、そういうのを考えながら作ってたな。

──(向麗衣アナ)当時の経験や感じていたことが、こうやって曲として形になっているわけですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そうっすね。今でも現在進行形でもそういうようなことを感じているんで、いい感じに売れ切ってないんすよ、僕ら。だからそういうフラストレーションというか、何か対する「やったんぞ」みたいな気持ちは持ち続けてるなと思いますね。いつまでもこういうことを言っていたいですね。

──(向麗衣アナ)キュウソネコカミは、<LuckyFes’26>初日の8月8日(土)に出演となりますが、LuckyFesにはどんなイメージがありますか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):もうね、出ているメンツがどのフェスでも見たことないような混ざり具合というか、しかも幅というか、アイドルからレジェンドミュージシャンから、どこを観に行っても楽しいんちゃうかなっていうイメージですね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):特定のアーティストを観に行くっていうより、LuckyFesに行ったら新しい音楽と出会えるみたいな、そういうイベントになったらいいんじゃないかなっていう。だって、普段絶対対バンしないような、というか一緒に共演することのないような人だらけなんすよ。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):僕らの日も、ラストはTUBEですからね。

──(向麗衣アナ)キュウソネコカミはグッズもカワイイので、LuckyFesとも相性が良さそう。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):家族連れの人も多いなと思うので、そうなると僕らのグッズってお子さんにめっちゃいいと思うんで、みんなから「なんかカワイイ子」ってなると思うんで、こぞってお買い求めください(笑)。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):LuckyFesには子供服を多めに持って行ってもいいかもな。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):確かにそういう考え方あるよな。ホントに家族連れ多いですからね。

──(向麗衣アナ)お子さんも小さい子から、女子高校生とかも結構いるんで、ポップなネズミくんも好きな人多いんじゃないかなって思います。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):ネズミくんだけ売れてもらっても全然構わないもんな。「服カワイイけど、音楽はあんま知らんねんな」でも全然大歓迎。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):僕らの音楽とかじゃなくて、ネズミくんが好きで全然いいっすよ。それはもう全然オッケー。

──(向麗衣アナ)それがきっかけになって音楽が広がっていけば。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):服きっかけで音楽を聴いた上で、「やっぱ聞かんな」でも全然OK。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):その通り。ネズミくんだけで助かってる。

──(向麗衣アナ)当日は気になるアーティストはいますか?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):ちょっと時間が間に合わないかもしれないですけど、しなこ。ちょっと見たいよな。

──(向麗衣アナ)しなこさんは2025年も出てくださって、もうとんでもない数の小学生が押しかけていましたね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):ですよね。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そのあとにきゃりーぱみゅぱみゅが出てくんのおもろくないすか?

──(向麗衣アナ)最高ですね。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):そして、しなこさんときゃりーぱみゅぱみゅに挟まれてるKANA-BOON、面白いっすよね(笑)。僕はTUBEは見てみたいです。去年は米米clubとか見さしてもらいましたけど、レジェンドの人たちってフェスで観る機会がマジでないっていうか、それぞれのコンサートに行かないと観れないのが、LuckyFesだったらマジで見れるのが嬉しすぎて。このキャリアまでずっと演るバンドが憧れなので、絶対見たい。あとね、≒JOYの中にキュウソネコカミのファンだって言ってくれている人がひとりいるんですよ。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):そんなやつおらん。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):それが実はおるんよ。おんねん。俺はそれがすごい痛く嬉しくて、だからキュウソネコカミからの流れで≒JOYも見たいなと思っていたりとかしてます。

──(向麗衣アナ)参加するフレンズたちへ、暑さ対策へのアドバイスはありませんか?

ヤマサキセイヤ(Vo, G):見たいアーティストがいっぱいおって休憩時間を作るのが難しいかもしれないけど、すごい暑い時期やから、ちゃんと飯を食わないと、ほんとにフッて倒れるから、飯食ってちゃんと水分補給して、身体を考えながら1日過ごしてほしいなって思いますね。俺もなんか飯食わずにステージ上がった時に、ほんとに倒れたことあるから。

──(向麗衣アナ)そうなんですか?

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):夏はやっぱ、ね。誰でもそうですよ。ほんとに気を付けないと。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):飯を食って水を飲んで楽しんでほしい。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):日差しを避けるために、やっぱ帽子ね。それぞれのグッズでも、普段使いとかもできるようなデザインだったりとかすると思うんで。

ヤマサキセイヤ(Vo, G):帽子結構大事よ。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):帽子は買った方がいいと思いますね。雨具が必要だったりとかすることもあるんで、その対策もしといた方がええかな。でもそういう環境ごと楽しむのがフェスの醍醐味なので、遠足の準備じゃないですけど、そういうのが楽しいじゃないですか。色々なんか想像しながら、備えあれば憂いなしで。

──(向麗衣アナ)いいこと言いました。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):それで、キュウソネコカミのことをこれでちょっとでも知って気になる人がいたらうれしいです。どんどん俺たちのこと知ってもらいたいなと思います。今回も知ってもらえるきっかけをくれて嬉しかったです。

ヨコタシンノスケ(Key, Vo):LuckyFesを見てハマってもらって、ワンマンに来てもらえたら、もうどっぷりキュウソ沼にハマると思うんで、ぜひ来てほしいなと思っております。

編集◎烏丸哲也(BARKS)

2026年7月27日(月)放送:キュウソネコカミ(ヤマサキセイヤ・ヨコタシンノスケ)

◆キュウソネコカミ・オフィシャルサイト
◆LuckyFesオフィシャルサイト